●なぜイタリア家具をご提案しているのか●
私の母方の祖父は、笠岡市で土木工事の会社を経営しておりました。
祖父は西洋美術を愛していて、自宅には暖炉や西洋家具があったそうです。
その空間で読書をするという祖父だったそうです。
残念ながら、私が産まれる直前に亡くなったために、
祖父に会ったことはないのですが
、
その西洋美術や西洋家具を愛する心は、
母へと受け継がれて、私へと継承されていきました。
私は、幼少期から様々な美術館や展覧会に連れて行ってもらい、
食事に行った際には、出てくる食器などのブランドを教えて貰ったり
、
自宅の来客用にはこのカップセットなど
と身近に西洋文化がありました。
私が、子供の頃に住んでいた住宅は
外観が和風、
玄関には大きな銅板の庇、続き間の和室があり、
純和風な日本建築に住んでいました。
でもダイニングテーブルは、イタリアのサルタレッリ社のものでした。
サルタレッリのテーブルで、普通に土鍋で寄せ鍋を食べる
というのが当たり前の生活をしていました。
他にも、キャビネットはサルタレッリ製、電話台もヨーロッパ製、
西洋絵画も飾ってありました。
日常生活の中に、西洋インテリアがごく普通に溶け込んでいました。
はたから見たら、
外観も純和風
住んでいる人も日本人
生活スタイルも日本風。
にも関わらず、西洋インテリアが日常的にあるという事実。
身近に、イタリア家具や西洋インテリアがあることは
無意識レベルに西洋インテリアが放つ
優美さや重厚感を味わっていて
心が豊かになると思います。
日本人の良いところは、柔軟に色んな文化を
取り入れることが出来ることだと思います。
古き良き伝統を活かしつつ、新たな文化や技術を
自分達に合わせて
自分らしいスタイルを作ることが出来ます。
今は、イタリア家具に合わせた空間づくりをご提案しています。
幼少期から経験した、西洋文化を愛する心が
自然と私をそこへと導き
、日本建築のよき伝統と合わせて
ご提案するという、私の建築スタイルの確立に繋がりました。
ヴェルサイユの世界だとか
お城に来たみたいと言われる、私達のモデルルームですが
そこで生活をしてきた私には【日常】なのです。
よく憧れるとおっしゃって頂きますが、
その生活はすぐそばにあります。
特別なことはありません。
「イタリア家具が好き」
「西洋スタイルが好き」
その気持ちがあれば、それが「日常」になります。
子供の頃に憧れていた世界、自分には遠いと思っていた世界は
実は、自分が思っていたほど遠くなく、
そんな世界に私もいきたいと思い、
その一歩を踏み出すことから始まります。
理想を現実に!
優雅な暮らしを、ぜひ味わってくださいね。